カウンセリング事例  詐欺の問題を修正したら家族の病気が改善した(50代 B子さんの例)

フラクタル心理学を使って、実際にどのようなカウンセリングを行っているのかについて、具体例を紹介してご説明します。(※クライアントさんから了承を得て掲載しています。)

現在の問題と目指す未来

詐欺にあって、高価なものを騙し取られてしまった。また、周りにお金目当てでたかってくる人が多く、人を信用出来なくなっている。このような現実を作ってしまう思考を修正して、もっと安心して暮らせるようになりたい。また、信頼出来る人間関係を作りたい。

問題となっている過去の出来事

子供の頃にオモチャをお店で盗んだことがある。その時はお店の人にばれてしまい、両親にもこっぴどく叱られた。しかし、その後の人生でお金に困っていた時期にも、お金を持っている人にたかるようなことをしてしまった。

チャイルドの勘違い

たとえルールを守らなくても、ばれなければ大丈夫。簡単に、楽して良いものが得られる。

カウンセラーの分析

このような詐欺の被害にあってしまうということは、かなり「盗む」思考がたまっています。盗まれた金額も多いのであれば、過去だけでなく現在進行形でも、自分自身が「盗む」思考をやめていない可能性も高いようです。

つまり、今でも誰かから盗んでいるか、盗んでしまった過去の自分を今も許しているということです。自分が盗まれて辛いのなら、自分が過去に盗んだ相手も同じように辛かったのだということを認識して、しっかりと過去に戻って謝罪し、過去の自分を裁きましょう。

この思考を放置すると、さらに被害が拡大してしまいますので、早急に「盗む」思考をストップさせなければなりません。

「盗む」ことには、お金や物だけでなく、人の時間や労力、他人の手柄や権利、人の恋人や配偶者などを盗むことなども含まれます。これまでに盗んだことなんてないと思う方も、もう少し範囲を広げて考えてみることで、自分が盗んでいたことに気が付くかもしれません。

修正を続けると・・・?

「盗み」の思考を修正して減らしていくと、今後は詐欺などの被害にはあわなくなるでしょう。お金目当てでたかってくる人もいなくなりますので、安心して人間関係を築いていけるようになります。

B子さんの場合には、修正をしたら、騙し取られたものが半分戻ってきたということですが、必ずしも修正すれば盗まれたものが戻ってくるというわけでもありません。ただ、この思考を放置してしまうと、時間が経てば経つほど、さらに大きな被害にあう可能性がありますので早急な修正が必要です。

また、B子さんの事例では、同時に「ご家族の統合失調症が改善する」という変化もみられました。もう15年間も苦しんでいた病気が、ほんの3ヶ月の思考修正で良くなったのですから驚きです。お医者様も「奇跡です」とおっしゃっていたとのこと。

B子さんの初回カウンセリングでは、詐欺の話しか伺っておりませんでしたので、徹底的に「盗み」の思考修正を行いましたが、その後のカウンセリングでご家族のお話を伺うと、15年間ずっと、ご家族は、包丁を持っておいかけてくる人の幻覚に苦しんでいたとのことでした。

「その包丁を持った相手は、なぜ怒っているのですか?」と聞くと、なんと、何かを盗まれたことに腹を立てて追いかけてくるとのことでした。

つまり、B子さんの心の中で「盗む人」と「盗まれて怒る人」の二人が戦っていることが、ご家族の統合失調症の原因だったということです。

今回の修正で、心の中の「盗む人」が消えたので、同時に「盗まれて怒る人」が消えてしまったのです。そして、ご家族は幻覚を見ることがなくなりました。

このように、一つの同じ思考が相似形になって重なり合い、自分の現実に投影されています。ですから、ある思考を修正したら、いくつもの現実に変化が生じることがあるわけです。

自分のまわりにも、もしB子さんのご家族のように統合失調症で苦しんでいらっしゃる方がいる場合、その人にはどのような声が聞こえるのか、どんな幻覚が見えるのかが思考修正のためのヒントになります。

ある問題を解決する時に、右に行くでも左に行くでもなく、このようにパターン自体を消去してしまうのが、フラクタル心理学の修正法です。

是非皆様も一度、お試しくださいませ。

※注)上記はあくまでもB子さんの事例紹介であり、思考修正によって必ず病気が治るということではありません。