孫の二乗の兵法・フラクタル心理学的に考察 ~その3~

ソフトバンクグループ会長・孫正義氏の「孫の二乗の兵法」について、フラク心理学的な考察、その3です。

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※出典は、「孫の二乗の法則」(作者: 板垣英憲)

本日は3段目です。(それぞれの段に5つの項目があるので、全部で25項目です)

 三段目: 戦略

 さて、三段目は「戦略」です。ここでは、さらに具体的な行動計画、短期的な目標などを設定していくことが大事になってきますね。もちろん、計画したことがそのまま上手くいくことはなかなか無いでしょうが、目標と期日を設定することで具体的に行動していける自分になれますね。思考が現実化するからと言って、何も行動しないでいるわけにはいきません。行動量こそが現実化のエネルギーです。戦略をしっかりと立てた上で、どんどん行動していきましょう。

 ①  一(いち) 圧倒的ナンバーワンになる戦略を取る

ナンバーワンになるためには、まず何かしらの枠を決める必要があるでしょう。自分が持てる量、体験出来る量というのが決まっていますので、どれもこれも出来るナンバーワンになることは出来ません。何の分野で自分はナンバーワンになるのか?しっかりとそのカテゴリーを決めて、それがぶれないようにするのが大事です。ふらふらと「あっちもいい、こっちもいい」だと、その道のナンバーワンになるだけの思考量はたまりません。決めたなら、一心不乱にそのための計画を立てましょう。

フラクタル心理学マスターコースでも、あなたの長期目標を設定した後に、そのために出来る行動を細分化して、期日とともに記入します。これがあなたの夢をかなえるための戦略となりますね。戦略の立て方には色々な手法がありますが、どれを採用してもオッケーです。とにかく出来ることを地道に実行していくことで道は開けていくものです。

そして、圧倒的ナンバーワンになるために必要なことは、無駄な思考や行動を減らし、そこへ向かう思考と行動をただ積み重ねるのみです。これだけです!が、これが結構難しい。というのも、私たちは日々、無駄な思考をすることにかなりの時間を割いているものだからです。そこにいかに気づいて修正していけるのかがポイントになってくるでしょう。

無駄な思考とは、人に嫉妬したり人の評価を気にしたり、最悪な結果を空想して不安になったり、というような感じです。こういった思考は自動的にしていることが多いので、フラクタル心理学の修正法を利用して、これらを減らしていくことをお勧めします。

②  流(りゅう) 時代の流れを見極める

 時代の流れを見るためには、意識を常に刷新していくことが大変重要です。「現状維持」の姿勢では、すぐに時代に取り残されてしまうことでしょう。いつでも自分から率先して変化し、時代を引っ張っていくくらいになれば、おのずと時代の流れを見極めることが出来るでしょう。そんな自分になるためには、新しい技術や新しい考え方に対して、いつでもオープンマインドでいることが大事になってきます。

新しいものはよく分からないと言って嫌厭していると、心の中に不安が生じますので、その不安が現実化していってしまいます。ですから、新しいものに対して興味を持ってみるという姿勢を忘れないようにしたいものですね。

そんな自分になるためにお勧めなのが、最も進化した脳である大脳新皮質を刺激して、未来を切り開いていく思考を創るのに有効なフラクタル心理学の「開脳マラソン」です。AIIoT、暗号通貨などの新しい技術について「思考が現実化する」という原理原則をふまえた上で学び、考察していくセミナーです。最初はよく分からなかったものが分かるようになる喜びや自分への信頼、未来を創る楽しさなどを体感出来ます。

結局、「時代の流れを見極める」よりも先に「新しい時代を自分が創る」という意識を持って生活することで、いつでも時代のリーダーとなっていけるんですね。

 ③  攻(こう) 営業・知識・技術すべての分野において、攻撃力を持つ

「攻撃は最大の防御」という言葉もありますが、確かにそういう面もありますね。ここで言うところの攻撃力は、フラクタル心理学的に考察すれば「未来に向かう思考」だと私は読み解きました。ビジネスにおいての「攻撃」とは、新しいことに挑戦していく姿勢のことですからね。思考の量は単純にそれを考えていた時間に比例するものですので、未来を思考する時間が増えれば増えるほど、過去を思考する時間は減っていきます。すると、「やめたい思考」である「過去の思考」は自然に減りますね。それが結果的に穴掘り(失敗)を防ぐ「防御」となるわけです。

また、これを「大人の思考」と「チャイルドの思考」の攻防戦に置き換えた際にも、普段の生活の中で「大人の思考」を増やしていくことで、自然に「チャイルドの思考」が減るとも考えられます。大人の思考を増やすことで、ビジネスで成功する可能性もどんどん上がっていくというわけです。

ですので、ここでは常に「未来を思考すること」と「視野の広い大人の思考」をしていくことを心掛けながら戦略練っていけば、攻撃力を維持出来るのではないかと感じました。

 ④ 守(しゅ) キャッシュ・フローを維持する、コンプライアンス、法律を守る

「法律を守る」ということは、私たちが思う以上に大変重要なことです。これは人が作る「法」に限ったことではなく、自然の摂理や法則というべきものも同様で、これは場所や時間の制限がなく適用されます。自分だけが抜け道を見つけるということは不可能で、自分が法をすり抜けるならば、それがあなたの世界に投影されていきますので、法を破る人が増加していき、結局あなたの世界は安全ではなくなってしまうのです。

安全な世界で正々堂々と勝負したいのであれば、しっかりと法を守ってビジネスをする必要があるでしょう。安全ではない世界にいると、精神的にも物理的にも追い詰められていき、最終的には滅びてしまいます。安全で秩序のある世界で生きていきたいのであれば、「守」の姿勢が大事です。

 ⑤  群(ぐん) 自力調達にこだわらず、積極的に業務提携をしていく。複合企業を目指す

大きな目標であるほど、自分ひとりでは達成出来ません。いずれ周りの協力が必須となるものですが、周りは自分の深層意識です。フラクタル心理学の修正法や潜在意識コントロール法などを利用すれば、周りもどんどん協力してくれるようになることでしょう。

また、もう一つの視点として、自分が成長してレベルを上げる際には、必ず今よりも一段高い視点やさらに広い視野が必要になるということも挙げられます。人の成長を考えても分かると思いますが、最初は家族という枠の中だけが世界だったのに、そこから学校という組織の一員となり、その後はさらに大きな社会が人生の舞台となっていきます。会社の成長も同様の経緯をたどりますので、発展し続けていく中で必ずさらに大きなフィールドで活動していかなければならないポイントがやってきます。そんな時にこの「群」を思い出すといいですね

ということで、三段目でした。

また続きも読んでくださいね!