孫の二乗の兵法・フラクタル心理学的に考察 ~その1~

ソフトバンクグループ会長・孫正義氏の「孫の二乗の兵法」について、フラク心理学的にどんなふうに実践していけるかについて考察してみました。

 かなりマニアックな記事なので、読みたい方だけどうぞ!

出典は、「孫の二乗の法則」(作者: 板垣英憲)です。

ソフトバンクグループではこの法則に則って、常に意思決定を行っているとのこと。

5×5の格子状の枠内に、25個の項目をそれぞれ入れ、その項目が埋まり、機が熟した時に事業の方向性を決定するのだそうです。(※アイキャッチ画像を参照)

 このようなしっかりとした判断基準があるというのは、経営する上で大変有利ですよね。

 

ただ、なかなかこの「孫の二乗の法則」、理解するのも実践するのも難しいという意見が多いのも事実です。確かに、これは理論ですので、それをいかに実践と結び付けていくのかは、その個人の経験や手腕に委ねられる部分も多いことでしょう。

 とは言え、私達には世界を創る法則である「フラクタル心理学」「フラクタル現象学」があります!

フラクタルを学んだ方が、この手法と心の法則を結びつけて実践していけば、まさに鬼に金棒かもしれませんね。

 

この25の項目をフラクタル心理学を使って実践し、埋めて行く。

すると、自然に成功していける自分になれるかもしれません!

 ということで、「孫の二乗の法則」、順番に各項目を考察していこうと思います。

 

全部で5段目までありますが、長いので1段目から順番に記事にしていきますね。

本日は1段目です。(それぞれの段に5つの項目があるので、全部で25項目です)

 一段目: 理念(志こころざし)

 さて、一段目は孫正義氏が大好きな言葉「志」です。志がなければ、何も始まりません。この世界に私達が生きているのだって、ちゃんと目的があるからです。ここでは、人生における大きな目的(志)を決め、その大まかな道筋を立ててみようということを目指します。

 ①  道(どう) 理念、志(こころざし)を立てる

 ここでの「志」とは「理念」のことです。具体的な目標というよりは、どんな世界を創りたいのか、どんな人生を生きたいのか、どんな自分で在りたいのかというようなものですね。

人生の当初の目的というのは、フラクタル心理学的に考えると、自分の生まれ育った環境の中にそのヒントが隠されています。親はどんな人?兄弟は?生まれた場所や年代は?それが自分の人生の目的を達成するために最適だったからこそ、その環境を自分が創ったとすれば、自分は何が欲しかったんだろう?そのように、環境から逆向きで考えます。

正しくそれを知るために必要なことは、親や兄弟を大人目線で見直して、正しい評価をすることです。そうすることでしか、自分の本当の道(どう)は見えてこないでしょう。

フラクタル心理学マスターコース初級で、しっかりと親や兄弟に関する勘違いを修正しておきましょう。そして、自分自身の「道(どう)」を定めましょう。

事業云々の前に、ここはすべての土台となるとっても大事な部分ですね。

②  天(てん) 天の時を得る。タイミングを考える

 次は天(てん)、物事を行うタイミングです。

今すぐにやりたいと思っても、出来ることや出来ないことがあるように、人には「今すべきこと」が必ずあるものです。流れに乗って生きるためには、時勢を見るということも大事です。

フラクタル心理学には、このタイミングを知る方法があります。自分の生きる目的を全うするために、今どっちの方向へ進めばいいのか、それは自分の深層意識を読み取る手法である「LDP」を活用すればいいだけです。

今は勉強したり経験を積んだりして、実力をつけておくべき時期なのか、それとも今こそ変化するための行動を起こす時なのか。それは、あなたを取り巻く世界を見ることで分かるようになっているんです。

ですから、定期的にLDPを行っていれば、天の時を得ることが可能です。そのメッセージは絶対的なものですので、もしも感情的に納得出来なかったとしても従うのが得策です。

 ③  地(ち) 地の利を得る。

 次は地(ち)について。地とは空間上にあるものです。

フラクタル心理学(現象学)では、時間も空間も自分の思考が作っているということが分かっていますので、地を知りたいのであれば、時間、つまり歴史を知るといいのです。

ある歴史とそれに対応する特定の地域は、必ず相似形になっていて、自分の中の同じ思考を投影しています。ですから、今自分に必要なものが分かっているのであれば、それを得るために適している土地がどこなのかを知ることが可能です。

これは、思考がどのように世界を創り出しているかを解き明かしているフラクタル心理学(現象学)だけが、導き出せる答えです。

 ④  将(しょう) 多くの優れた幹部を集める

 将(しょう)とは、あなたの手足となって働く部下のことです。この人達は、あなたの深層意識の投影です。ですから、表層意識であるあなたが、しっかりとリーダーシップを取って、深層意識に命令を出すことで、周りは勝手に動いてくれるようになります。

しかし、あなたの中に「反抗的な自分」や「視野が狭くて愚かな自分」がいる場合、それが部下にも投影されてしまいます。もしも無能な部下が多いのであれば、それは過去の自分の姿ですので、あなたの深層意識を変えればいいだけです。

フラクタル心理学のインナーチャイルドの修正によって、深層意識を変えることが可能です。この部分は、フラクタル心理学が一番得意とするところですので問題ありません。

 ⑤  法(ほう) 継続して勝つための仕組みや、ルールを作る

 フラクタル心理学でも「法」を大変重視します。「法」は、すべての人、すべての時間に適用されますので、どの場面に置き換えても矛盾がないように、正しい法を策定します。

継続して勝つためには、自分が反対の立場になった時にも「勝っている」状態を作る必要があるのです。これは、フラクタル心理学的に「すべては自分」であるという一元の考え方で物事を見るからです。新しい仕組みやルールを作る時には、この視点が非常に重要です。

ですから、誰か特定の一部の人だけが勝つような仕組みは、長期的に勝ち続けていくことが出来ないということになりますね。自分も他人も含めて、全体が進化する、良くなる、というような法(ほう)を整備しましょう。

 

ここまで書いて、やっぱりフラクタル心理学は凄い!と、思ってしまった私です。()

では、一段目はここまでです。

次回をお楽しみに!